結婚相手に求める条件について

「どうして夫と結婚したのか」

最近よく友達や同僚同士で語り合うことが多い。

まだ恋愛真っ盛りな独身女性たちが周囲に残っているからだろうか。いや、既婚者だけの女子会でも、話題に上がる機会が多い。結婚相手に求める条件について、ネットやテレビなどで語っている人が増えているからなのだろうと思う。

「外見」「年収」「性格」「家柄」「仕事」

結婚相手の条件を調べると、いろんな要素がでてくる。

こんなに世の中に異性が溢れているのに、どうして私は今の夫を生涯の伴侶に選んだのだろうか。普段は「私のいうことをなんでもきいてくれたから」と、とても婚活女性の参考になるような回答ではない返答をしてはぐらかしているが、ふと改めて考えてみたくなった。きっとみんなこういう場で話しているのは建前だろう。いくら給料がいいという理由だったとしても、同じくらいの年収の人は探せばいる。それ以外に決め手となった理由があるはずだと私は思っている。（年収億単位の人は本当に年収だけが理由かもしれないが）

好きで好きでたまらない。私はそんな相手と結婚したわけではない。むしろ、あまり夫には付き合いたての時から、熱がなかった。いやこれまで付き合った全ての人に、熱がなかった気もする。だけれど、夫はこれまでの彼氏と何かが違っていた。その何かってなんだろうな。（そして今は多分好きで好きでたまらない。不思議。）

特別見た目が好みな訳でもなかったし、収入も当時は高くなく、背も男性の平均身長くらい。仕事も大手企業や士業でもなくパッとしないサラリーマン。当時遊んでいた男の子の中で、一番人が良さそうな性格だったのが決め手で付き合い始めたような覚えがある。

純粋さ。私と違う思考回路と価値観。改めて考えてみると決定的にこれまでの彼氏たちと違っていたのはこの２つのように思える。一緒にいると新たな発見があって、いつだって楽しかった。そして喧嘩が誰よりも多かった。喧嘩をしてる時はムカついていたけれど、終わった後はなんだか彼の言い分に納得していた記憶がある。自分とは全く違う思考は新鮮で、新しいことに気が付くことができた。

自分にはない純粋さ。どこかの成長過程で、擦れていく大人が多い中、クレヨンしんちゃんみたいな性格をしていた当時の夫。擦れまくっていた私にはとても魅力的だった。この先の人生、こんな人に出会える気がしなかった。結婚は遊び尽くした３０代。そう思っていたが、他の女性が彼の魅力に気づくのは時間の問題かもしれないと思い、彼の気が変わる前に結婚することに決めた。早まった気は少ししてる。笑

よく話題に上がる年収の話。私も結婚前に考えなかったわけではない。当時は私の方が年収が多かったため、両親からはかなり反対をされた。（２０代前半で若かったのもある）金がなければ、愛は廃れる。というけれど、２人で働けば十分暮らしてるくらいはあったし、向上心もやる気もある夫となら苦労してもいいし、自分が養ってもいい覚悟はあった。真面目に働いてくれてさえすればいい。そんなふうに思う。

結婚相手に求める条件について結婚前に考える機会がなかったのでわからないが、私は特になかったのかもしれない。どうして夫と結婚したのかも正直なんて答えるのが正しのかはわからないが、一緒にいて楽しかったから。が一番近い答えなのかも。

おしまい