愛知県で今コロナに感染したら
愛知県でコロナに関わる医療者として、私の知ってる情報をまとめました。記事を書くに至った経緯は、愛知県のコロナ陽性者がかなりの勢いで増えており、当初行われていた保健所の対応と異なってきていることを知ったからです。
きっかけは友達からのライン。コロナ陽性者になり、陽性になった日に保健所から聞き取りの連絡がきた後、保健所と連絡が取れず不安であるといった内容。1日1回の健康確認の連絡も来ていないとのこと。濃厚接触者についても聞かれておらず、どうしたら良い？といった相談でした。そんなはずはない！と、以前保健所でバイトをした際に知り合ったナースに確認したところ、現在は陽性者本人から、濃厚接触者に該当する人に連絡をするシステムになっているとのこと。（名古屋市）
医療者である私が知らなかった情報を「一般の市民の方々も知るはずがないのでは？」「自分が濃厚摂取者であるとしらないまま、普段通りの生活を過ごしててしまう人が増えてしまうのではないか？」そう思い、様々なコロナの現場で働く知人から得た情報を元にまとめてみました。
各市町村の保健所によって、対応が異なっていることもあると思いますので、すべてを鵜呑みにせず参考程度に読んでください。各都道府県と厚生労働省からの情報が一番正しいです。
①自分がコロナ陽性と診断されたら
②友達からコロナが自分が濃厚接触者に当たると連絡がきたら
の順番でまとめていきたいと思います。
①自分がコロナ陽性と診断されたら
「症状があって受診」or「濃厚接触者であると連絡が来て受診」しPCR検査で陽性であると結果がでたときの対応です。
町中の個人病院で検査を受けた場合、朝検査を受けると夕方以降〜翌日午前中には結果の連絡が電話で来ます。（土日祝においてはもう少し遅いことがある）
陽性の判定がでると、院から保健所に発生届の書類がfaxされる+電話連絡がされるので、陽性者から保健所に連絡をする必要はありません。その後保健所から今後の対応について電話連絡があります。病院では検査を受けた際に症状があればその症状に対して、薬が処方されます。この段階で入院が必要と診断された陽性者は、入院調整がなされて入院になります。（現在ほとんどの方は自宅療養）
保健所からの連絡は陽性となった日に来ることがほとんどですが、土日の場合は翌日になることもあるそう。各市町村によって対応は異なっているみたいです。
初回の電話の際に、❶現在の症状❷症状がでた2日前からの行動履歴・接触した人（無症状の場合は、陽性となった2日前からの行動履歴・接触した人）の聞き取り調査が行われ、濃厚接触者に値する人の連絡先を保健師が聴取し、保健師から濃厚接触者へ連絡するといった流れでした。現在は濃厚接触者への連絡は陽性者本人から行ってもらう手筈になっているそう。（現在も保健所から連絡しているところも一部あるかもしれません）陽性者本人から連絡しなければならないことを、保健所から伝えてもらえない場合もあるみたいです。保健所から濃厚接触者についての聞き取り調査がなかった場合、自分で判断し濃厚者に該当する人に連絡をしなければなりません。
▲濃厚接触者の定義について
発症日を0日として計算します。下記の画像を参照してください。愛知県のHPにも定義が書かれていますのでリンクを貼っておきます。⇩
解除までの経過について
軽症、無症状であれば10日間の自宅療養を経て解除となります。以前までは解除になるまでは、1日1回保健所から健康観察の電話が来るのことになっていましたが、現在来ない市町村もあるとのこと。アプリで健康観察を行っている市町村もあり。（何日ごとに連絡してるかは不明です。すみません。）
家族との隔離が難しい場合、ホテル療養も選択できますが、希望してすぐ入れるわけでなく、かなり待ち期間があると聞いています。（名駅南は現在１週間程度とのこと）ホテル療養は医療者（ナース）はいるとはいえ、薬の処方・診察は行って貰えないため、新たな症状がホテル療養中に出た場合対応できない、という問題点があります。酸素化低下やレベル、明らかな状態の変化時はもちろんナースが対応し、連携している病院に受診、治療をしてもらえます。入所中に出現した軽度な症状（喉の痛み、下痢、咳嗽など）は外部に支援者（郵送でドラッグストアの薬などを送ってくれる家族や知人）がいない方は、かなり過酷な日々を過ごす可能性があります。
施設内で配給される食事も、揚げ物が多めのメニューになっているため、咽頭痛などある陽性者はかなり辛いのではないかと思います。（家族にウィダーやゼリーを郵送してもらうよう依頼していた人が多かった。）
参考資料
【陽性者になりホテル療養をする際に配布される資料】の一部。
ホテル療養施設の健康状態の観察については、健康管理アプリで行います。
上記資料は、愛知県のホームページで閲覧可能です。
②友達からコロナが自分が濃厚接触者に当たると連絡がきたら
自分が濃厚接触者になったと連絡が来た際の対応について記載します。
まずおおよその場合が、友人・職場・学校関係からの一報が直接自分に来ると思います。職場や学校からの場合、どのように動けばいいのか各所で指示があると思うので友人から連絡が来た際の流れのみ記載します。
これまでは、コロナ陽性者の友人から連絡があった後、保健所からその日・翌日に連絡が来ることがほとんどでした。ですが先述したように、濃厚接触者各々へ現在連絡している保健所は少ないです。自分自身でPCR検査が行える病院を探し、電話連絡を入れてから受診し検査をうける必要があります。会社や学校側からすぐに検査を受けて欲しいと言われることが多いとは思いますが、できれば４〜６日ほど開けてから検査を受けるのが望ましいです。（潜伏期間に検査をしても陽性反応はでないため）
濃厚接触者になった場合は、最終接触日を０日として、そこから14日間は外出の自粛と健康観察が必要になります。ですが陽性者への保健所からの聞き取りの際に、行動歴を教えないといった陽性者も少なくはなかったため、陽性者になった人皆が濃厚接触者に連絡するとは私は思っていません。
濃厚接触者である人が、自分が濃厚接触者であるということをしらず普段どおりの生活を送っている。といったことが少なからず起きている現状であると私は思っています。
自分の大切な人を守るためにも、陽性になった際、必ず濃厚接触者の方に連絡するようにしてください。
終わりに
愛知県もコロナの感染者が増え、コロナを受け入れている病院も、そうでない病院も、保健所もかなり逼迫した状況下にあります。陽性者、濃厚接触者においても保健所と連絡が取れず、不安な日々を過ごされているのではないかと思います。今、どのような状況になっているのか。現状を知ることで不安が解消されれば幸いです。
また、本記事を読んで今現在自粛をせずコロナを甘く見ている人に危機感を持ってもらうことにもつながればいいなと思います。「若いから」「重症化しないから」そう思っている人がもしいたら、もし自分がコロナになった時に、どれだけ自分の大切な人に迷惑がかかって、それによって現在他疾患で闘病している人へ影響がでるのか。一度考えて実て欲しいです。
愛知県HPより
愛知県HP⇩
厚生労働省HP⇩
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